2014年02月アーカイブ
NHKの「妄想ニホン料理」を見ていると、テレビがつまらないというのは企画力の問題に尽きるんだなぁ。と思う。
この番組は、色々な国の料理人に日本の料理を作ってもらうのだが、その際に簡単なヒントだけを与える。先日オンエアした「親子丼」だと、「素材が親子」「ご飯にのせる」「トロトロ」とか3つのヒントで、後は各国の料理人が妄想する。
「親子」1つとっても、野菜だったりまたはトンデモない動物だったりかなり面白い。一方で、料理のロジックというものがよくわかる。「どうやったら」おいしくなるのかは各国で違うようでいて、共通するものがある。
たとえば「大学いも」では「黄金に光り輝く」というヒントなのだが、ここからの発想が結構似ていたりもするのだ。
笑えるし、深い。
そして、思ったのが「テレビならでは」というか、ちょっとネットでは難しいかな、ということ。どちらかというと、niftyの「デイリーポータルZ」とかにはできそうな企画だけれど、作るプロセスとかはやはりテレビ向きだ。(ちなみに国内取材の回もあったらしいし、ネットでもできない企画ではないけど)
まあ、「ネットに押されて」というのは、うまくいってないメディアの言い訳なんだよな~と改めて感じたりする。
ただ、やっぱりネットの影響力は強い。その強さを見過ごして失敗したケースが、「アイアンシェフ」(かつての「料理の鉄人」)だと思う。