「電子版・精選記事・学割¥2000」の新聞ってないのかな。
(2013年10月22日)

カテゴリ:マーケティング
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学生が新聞などを「読む必要がない」と考える場合の大きな理由は「マスメディアは真実を伝えているのか」という立場からの発想だ。ネットが広がってから、当然この傾向は強い。ただし、ネット言論の発達がマスメディアへのチェック機能を果たせば、長期的には修正されると思っている。
ただ、僕が「新聞を読んだ方がいいよ」とハッキリ言いにくい理由は別にあって、単純に言うとカネの問題なのだ。実家から通っているならともかく、一人暮らしで月に4000円あまりの金額というのは、学生が自分で払うには結構きつい。仕送り額は、ずっと減少傾向にある。
もっとも、この金額を高いと思うか妥当だと思うかは人それぞれだろう。ただ、学生に限らず新聞代というのはいわゆる「家計リストラ」では真っ先に上がるくらいだ。実際に家計簿を管理すれば、まず固定費に手をつけるわけで、実は新聞の購読者減少の大きな理由はここにあるんじゃないかと思っている。
そもそも、新聞や雑誌、書籍はずっと価格が上がり続けている。新聞だと平成元年が3000円くらいだから、かなりの上昇率だ。それなのに「より安い代替手段」が少ない。この時点で、「読むかやめるか」の二択になってしまう。
あらゆる商品でデフレが続いたので「割高感」は、当然強い。


僕は仕事上の必要もあるので、日経の電子版と日経流通を購読している。日経流通も電子版にしようかと思ったのだが、猫のトイレ掃除の際に新聞紙に代わる有力手段が未だ見つからないので紙のままだ。
で、この紙の新聞というのもおそろしくムダの塊りで、特に株式や債券価格などの欄はまずいらない。あと、朝刊と夕刊というのも不要だと思う。別に紙の新聞に速報性は求めてないわけだし。
それ以外にも、人によっては「読まない面」は結構あると思う。でも、新聞社はフルパッケージで売ることから転換できないんだろうなと感じる。
自分が大学生で宅配の新聞をとったら、まず1月で止めようと思うだろう。きっと「読まない紙面」であっという間に積み重なる古新聞にカネを払ってるような気分になり、馬鹿馬鹿しいと感じるはずだ。
だったら、少なくても電子版でコンパクトにニュースを中心にまとめてほしいと思う。それで「月ぎめ2000円」という学割を作ってもらえないか?と思うんじゃないだろうか。
電子版で主要ニュースとオリジナルの解説。これで、学割2000円だと結構学生にも勧められる気もする。
就活前からでもこの学割電子版を購読すれば、そのまま社会人になっても、その新聞を読むと思う。十分にあり得る商品だと思うんだけど、そういうこと考える新聞社はないのだろうか。
追記:朝日新聞は「学割」があるんだけど、紙が基本で朝夕刊で2,500円。しかも電子版だとプラス500円になってしまう。しかも年契。一人暮らし前提なので、このあたり販売網の維持が前提になっててニーズとはずれそうに思う。