毎年、大学生の就活の相談を受ける。大学の受講生はもちろんだが、いきなりメールして来たり、何かの講演を聞きに来たり、近くのバーで隣にいたり、という感じできっかけはいろいろだ。
今年面倒を見たひとりは、いろいろと迷いが続いていて最終面接の前日にも自宅近くのカフェで会った。十分に採用基準を満たしていると思うが、本人に自信がない。これは、最終のような局面では、大変危ういパターンだった。
さて、自信を持たせるためにはどうするか。僕は、この日初めてある”言いまわし”をして、自信をつけてもらおうと思った。
=======================================================
「で、最終を前にして自信はあるの?」
「いや…ちょっと…」
「まあ、ここで自信があり過ぎても困るんだけど、あまりに頼りないと内定出しにくいんだよね」
「どうやったら、自信つきますか?」
「じゃあ、君は後輩に自信つけさせたい時どう言う?」
「う~ん、”自分を信じろ”…ですかね…」
「それで、自信つく?」
「…無理ですね…」
「まあ、文字のまま言ってもね。じゃあ、自信過剰な人と自信不足な人に共通点ってあると思う?」
「…エ?…考えてもなかったです」