今日フェイスブックを眺めていると、何だか「話が合わない」感覚になっていた。そうか、バレンタインデーなのである。バレンタインデーはもちろん、「男女の愛を確かめあう」ということで結構なのだが(←ひどくオジサンくさい言い回しだ)、義理チョコのようなお祭りがあって、それはオフィスに行かないとわからないわけだ。
今日は妻も家にいて、さっき昼飯を一緒に食べたのだが、チョコはどうなんだろう。最近はあったりなかったりかもしれない。夜は落語の公開収録に行く。まったくバレンタインじゃないけど、まあそれはいい。
で、こういう日にネットを眺めていると、やっぱり会社勤めのことを思い出す。で、なんで自分はフリーを選んだろうなとか改めて考えたりもするのだ。
一番最初に「会社辞めようかな」と思ったのは入社式の時だった。それは、大変によく覚えている。式の後の人事の説明で「定年まで38年ある」と言われたのだ。
そんなこと、考えていなかった。そして、「こりゃ、長いな」と思ったのだ。
22歳になったばかりで、38年というのは未知の数字だったのである。そして、咄嗟に「今までの人生と同じくらいでいいや」と思った。で、そうなると38年の半分くらいになるわけで、41歳が折り返しになる。
その後、あまりそんなことは意識しないで働いてきたんだけど、結果的に辞めたのは40歳だった。二つの働き方を経験できたことはとてもよかったと思う。そして、今日のような日にフェイスブックの「公開覗き見」のような書き込みや写真を見ていると、「会社も悪くないよな」という感覚になる。
グローバル化のお話はよくわかるんだけど、日本の会社には「いい緩さ」を持ち続けてほしいと思うのだ。フリーになった者が「やめてよかった」しか思えないような世の中では、結局フリーの者も困ってしまうのだから。
ちなみに、妻に尋ねたらチョコは失念していたようである。