ちょっと前なのだが、新国立劇場で「神々の黄昏」の再演を見てきた。前回はすべて行ったのだけれど、今回はこの回だけである。3月18日の初日のチケットを直前に買った。
歌手はブリュンヒルデを初めに、十二分に楽しめた。オケは、「まあこんな感じかな」と思ったのだけど、3幕の葬送の音楽あたりからイージーミスが目立った。
さして困難とも思えない音域で金管が外したり、アインザッツが狂ったり。最後の10分で試合をひっくり返されるサッカーゲームのようなものだろうか。
それにしても、16時に始まって、22時を越える大作である。それも、これが4日目なのだ。全4夜の「ニーベルングの指環」は、そもそも、どんな話かも分からないという人が多いので、今回はコンパクトなあらすじをまとめておいた。各話とも、twitterサイズとというか、30字以内+教訓つき。
関心のある人は、ぜひ参考に。
・序夜「ラインの黄金」
悪者が乙女から強奪した黄金を神様が奪って立派な城建てる
教訓:人を見たら泥棒と思え
・第一夜「ワルキューレ」
なさぬ仲の兄妹の息子を守った女は父に勘当され眠らされる
教訓:親父の説教と冷酒は後から効く
・第二夜「ジークフリート」
腕白に育った勇者はやがて大蛇を倒して女を助けて結ばれる
教訓:果報は寝て待て
・第三夜「神々の黄昏」
騙されて浮気した挙句に男が殺され女はブチ切れて世界崩壊
教訓:かわいさ余って憎さ百倍
月曜日までに、単行本の原稿を入れる。まだ、文章3分の1も書いてない気がするのだけれど、この本は図表がやたらに多いので、それを仕上げると文章量はそれほどでもないので、できるはずだ。(多分)
その中で、日本の人口動態をザックリ論じる章があって、こうしたデータは日々ストックしておいて、発表の時に更新する。大学生のアルバイトが歴代優秀で、フォーマットができて引き継がれているのだけれど、今回自分で整理して改めて気づいたことがある。
世帯数の数が、急増しているデータを見つけたのだ。何と、今の日本の世帯数は5,000万を超えているらしい。
僕の感覚では、たしか4,800くらいで微減だと思ったのだけれど、それは厚生労働省の国民生活基礎調査のデータがアタマに入っていたからなのだ。
ところが、今回見た総務省の最新統計は世帯数は5,287万である。
50万違うならともかく、500万違うのは何だ?と。
こういう時は、電話をするに限る。官公庁のデータは、かならず問い合わせ先が載っているし、かなり親切に教えてくれるのである。
結論からいうと、集計方法が違うようだ。おもに総務省の方に教えてもらったのだが、こちらは全国の住民基本台帳を元に毎年集計をしている。その際、会社の寮や二世帯住宅の家でも、住民票を元にしてカウントするので世帯の定義が細かくなる。厚労省のデータは抽出調査を元にした推計で、かつ寮などは1つの世帯だと言う。
そもそも日本の人口も複数のデータソースがあって、総務省の先のデータは「自治行政局」のものなのだけれど、同じ総務省の統計局が出した人口推計は違う数字なのだ。
別に人口論の本を書くわけではないのだけれど、いや、驚いた。
さて、本当に原稿はあがるのか。今夜は、会社の同期会という入社24年ぶりのイベントがあるので、そちらにも行くつもりなのだ。
とりあえず、統計はケリがつきそうなのだけど。
#こちらのリポートのページに「twitterの価値構造仮説」をPDFで掲載しています。ご覧ください。