少々前の話なんだけど、久々に見たフレーズが、これ。
「産業革命に匹敵するビッグデータ革命のインパクト」
そう「産業革命に匹敵」って、結構あちこちで見たよなあ、と。で、ついにビッグデータですか。そうですか。
そもそも、「産業革命に匹敵」というフレーズは、IT革命や情報革命を指していることが多かった。それは、まあわかる。実際に、匹敵したかどうかは後世の人が決めることだと思うけれど。
でも、産業革命もこの10年で相当インフレしたと思う。いったい、どんなことが「産業革命に匹敵」したのか、googleでフレーズ検索をしてみた。
一番上に出てくるのは、先の「ビッグデータ革命」の記事。そして、IT革命などは予想通り出てくる。でも、他にも、結構あるんだよね。
まず「シェールガス革命」「環境革命」「低酸素社会」など。たしかに産業革命は現在の化石燃料エネルギー依存と深く結びついているから言ってみたい気持ちは分かる。ただ、それを言うなら原子力エネルギーも相当インパクトはあっただろう。
そのほか、「クリエイティブ・クラス」も匹敵するらしい。2007年の米国の記事だ。リーマン・ショックの前の世界は、なんだかフワフワしていたんだなあ、と思う。
あと「ナノ・テクノロジー」や「CRMによる生産向上」も産業革命に匹敵するらしいし、「モバイル・アプリ革命」もそうらしい。
まあ、だとしたら大変な時代を生きていることになるわけだ。
ネットの時代になって情報爆発といわれるような状況になったけれど、情報量が増えるほど言葉の価値が下がる、というような現象をずっと感じている。言葉のインフレだ。「産業革命」も相当に軽くなってきた。
たいがいの人は「またか」という感じで流すんだろうけど、就活してる学生などは振り回されるからね。
ちなみに、産業革命の頃に日経があったら「日経蒸気機関」や「日経炭鉱」とかいう雑誌を出してたんだろうか。まあ、この手のこと考え始めると「日経参勤交代」とかキリがないんだけど。