結局、いろんな「ナビ」がオープンすることが就職活動のスタートということなのだろうか。リクルートが何を約束しようが、学生が浮き足立っていることは大学で教えていればすぐにわかる。
さて、ナビではわからない「正しい会社の見分け方」を今日は書いておこう。これは、大学生に対しての実際のアドバイスの1つだ。
卒業生を訪問できれば一番いいのだが、最近は個人情報の関係でそれも難しい。また大学によっては、企業における卒業生数自体が少ない。そういう時にどうするか。とりあえず3つ。
その1.昼休みにオフィスから出てくる社員の顔を見る。
よく、「面接は顔」という噂もあるが、それは半分くらい当たっている。美顔である必要はないが、学生が思っている以上に顔の情報量は大きい。だったら、学生も社員の顔を見ればいい。一番いいのは12時前後である。
出社の頃は、どの会社もそこそこ疲れている。それは仕方ない。しかし、いい会社であれば12時までに「いい顔」になる。そして、仲間とランチタイムに出てくるので職場の雰囲気もすぐにわかる。
この「仲間」も重要だ。自宅の近くにメガバンクの支店があるけれど、ここから出てくるのは中年の男性連ればかり。つまり、タテ関係が死んでいる。話を聞いていても実につまらない。
年齢の差があり、また男女のグループだったりと、活気のある会社はランチタイムのグループも元気だ。朝や夜よりもランチタイムは会社の縮図になりやすい。
近所に飲食店があるのに、社員があまり出てこない。もしくはコンビニがやたらと混んでいる場合は要注意だと思う。社員食堂やコンビニで昼飯を済ます人が多いというのは、いろんな意味で「余裕」がない。金銭的な面だけではなく、時間にも追われていることが多い。
もっとも社員食堂が充実している、ということはいいのかもしれない。しかし、そうした福利厚生を前面に出している会社は、「何かを隠している」という可能性もある。だって、一旦給料上げたら下げるのは難しいけど、社員食堂のコストダウンほど簡単なものはないでしょ。つまり「いつでも手のひらを返せる」制度だから。
そもそも、「外に行こうよ」という感覚が少ない会社というのは、いろんな意味で「追われている」可能性を疑っていいと思うのだ。
特に今日のような秋晴れの日だったら、ランチタイムは「お楽しみ」の時間だ。ぜひ、社員の顔を見て一方的に面接されることをおすすめしたい。その2は明日書くね。