瀬古利彦は「リーダー」なのか「評論家」なのか?
(2017年3月6日)

カテゴリ:世の中いろいろ

昨日から今朝のニュースを見ていて気になったことがあって、それは男子マラソンのことだ。びわ湖毎日マラソンで、日本勢はあまりふるわず記録も低調だった。

それ自体はあまり驚かないのだけど、瀬古利彦氏が「喝!」という見出しがあったので、なんとなく覗いてみた。

いや、陸上界のことは詳しくないので瀬古が「評論家」として叱咤しているのかと思ったんだけど、違ったのね。

「日本陸連の長距離・マラソン強化戦略プロジェクトリーダー」としての言葉だったのか。

うわあ~、これキツイなあ。報道陣向けのジョークじゃないんだよね。複数のスポーツ紙のサイトから見ていくと、こういうことを言ったらしいんだけど。

「これ以上のコンディションはない。7、8分台は期待した。なぜ走れないのか分からない。大喝ですよ」

(それを分析するのが指導者の仕事で、わからない時点で適任なのかな?)

「ショック。裏切られた。これで走れないんじゃあ、東京(五輪で)走れるわけないよ」

(裏切る、っていうけどランナーはボスのために走るんじゃないよね)

思い出したのは、業績が悪化した時に「社員が働かない」と言って大ひんしゅくをかった、昔の富士通の社長だ。そういえば、東芝の経営陣もそんな感じで「売り上げ伸ばせ」とかおおざっぱな「喝」を言っていたら、こんなことになってしまった。

プロジェクトリーダーって、経営者と同じようなもので結果には責任を持つものじゃないのかな。しかも、私企業というより「公職」みたいなものなのに、こんなこと言っちゃう人でいいの?

瀬古氏は、「リーダー」なのか「評論家」なのか。

発言を見ていくとこんなことも言ってたらしい。

「『サンデーモーニング』なら大喝ですね」

うわ、なんと「評論家を評論する人」だったのか。

やっぱり、リーダーの器とは違うと思うんだけど。