遠州で蕎麦をはしごする。
(2016年10月27日)

カテゴリ:食べてみた
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enshuまったく行ったことのない所へ一人で行く。なんか、それだけで僕にとっては最大の娯楽なんだけど、これは結構得な性格かもしれない。特に名所とかなくても、知らないところへ行くだけでいいのだ。

そして「何もない」と地元の人が言うようなところでも何かはある。というわけで、ちょっと前のことだが遠州、つまり静岡の森町へ行った。

別にここを目指したわけではない。妻が愛知の実家に帰省したので、一日遅れてクルマで追っかけた。昨年は同じような企てで、信州の高遠から大鹿村の温泉へ投宿した。

今年は、新東名経由で行くので、森へは途中下車だ。

静岡県の森町と聞いてもピンとこないかもしれないが、「森の石松」の出身地だ。あの森、というのは地名である。森の中にいる人、ではなくて、それじゃオランウータンだ。

静岡というと海のイメージだが、この辺りを走っていると甲州のような感じだ。山間にある小國神社は「遠州一宮」でもあり、しっとりとした厳かさがある。

朝が早かったのだが、近くの蕎麦屋が開いていたので入る。天おろしが名物のようで、蕎麦も「それに合わせている」という。

いまひとつ意味が分からないのだが、いわゆる「ぶっかけ」なので汁をかけても和えるとちょうどいい頃合いということなんだろう。

たしかに、しっかりしていてべたつく感じもない。小ぶりのエビが結構乗っていて、なんだか満足度が高い。

1人だし、もう一軒くらい蕎麦なら行けそうだ。グーグルマップで「蕎麦屋」を調べて、クルマを走らせる。あとは店構えを見て勘で決めるので、ネットの情報は見ない。

行ったのは天浜線というローカル鉄道の無人駅の駅舎にある店だが、もりそばのみというメニューだ。

見た目よりも歯ごたえがあり、汁は辛め。朝が早かったとは言え、二軒行っokuniてまだ昼前だった。考えてみると、昨年は高遠で蕎麦のはしごをしている。一人旅で、他に思いつくことはないのか。まあ、楽しいからいいか。

山の中の寂しい所なのに、おいしい蕎麦屋がしっかりあるんだから、日本は奥深い。行き当たりばったりに入った店が、結構楽しめるんだから、知らないところを走るのはなかなかやめられない。

この日は浜松の航空自衛隊のエアーパークから、市内で楽器博物館を見て、街で1人飲みして投宿。翌日は豊橋で愛知トリエンナーレを見て、さらに西進。この辺りのことは、機会があればまた。