台風情報は、気象庁よりも「SNS自衛団」かな。
(2016年9月2日)

カテゴリ:世の中いろいろ

台風がやたらと来る。

11号、9号の順に上陸して、迷走した10号がその後にやって来て、週明けには12号も来るらしい。

僕は幸いにして焦るようなことはなかったけれど、いろんな情報には敏感になった。そして、今年の夏に市民権を得たのは米軍の台風情報ではないだろうか。

結構前から知る人ぞ知るソースだったようだけど、今年はSNSでシェアしている人が一気に増えたように感じる。

そして、早目の情報はSNSで知り、結構助かったようにも思う。

たとえば、迷走した10号だけど、「戻って来るぞ」という話はSNSで知った。いま確認したら、24日だったので相当早い。まだ、どのメディアも報じていなかったと思う。

米軍情報をもとにしていたけれど、他にもそういう人がチラホラいた。何でかな?と思うと、サーフィンやダイビングなどマリンスポーツをしている人が多い。

なるほど、そういう人だったら敏感になるわけだ。おかげで、動きに備えて「プランB」を考えておいたので、仕事も問題なかった。

また、年配の方などは反応が早く、予定を変更したりするし、小さい子どもがいる人も敏感だ。

僕は9号が接近した時には東京を離れて休んでいた。台風の動きをちょっとなめていたのだけど、SNSで様子を知って、慌てて予定を繰り上げて帰ったのだけど、それで正解だった。

こうしたSNS自衛団のようなものは、実際の天気予報よりもいろんな知恵と情報が集まる。

その一方で、天気予報の使い勝手についても、ちょっと気になった。

台風は5日先の進路予測まではわかるけれど、その頃の予報を見ると「曇/雨」のような感じになっている。つまり、予測が確定するまでは、何とも曖昧になる。結構直前にならないと、ハッキリしない。

また、「気象庁文学」みたいな表現も気になる。

もう、明らかに陸の近くに来ていても「上陸のおそれ」と言う。もうちょっと、断定的に「見通し」「見込み」とか言ってもいいんじゃないだろうか。

あと「台風の備え」というと、判で押したような話で「雨戸をしっかり」とか言っている。

マンションなどいまさら雨戸をどうしようもない家もあるし、そもそも最近の傾向だと暴風雨による直接的被害以上に、大雨による増水などのインパクトが大きい。

台風自体の動きだけに目を取られると、雨自体の怖さがわかりにくくなるようにも思う。

それにしても「外出はお控えください」というのは、飲食店などにはきついよなと思う。でもSNS自衛団のおかげで、情報を集めながらちゃんと外出もできていたりしたのだった。